リーダーシップの「リードする」は他動詞。目的語として何をとるか、つまり、何をリードするかを考えてみましょう。たとえば、会社だったり、組織だったり、チームだったり、人だったりしますが、リーダーは、まず自分を「リード」するべきだと思っています。そもそも自分を「リード」できない人は、他の人をリードできませんから。
つまり、リーダーシップを育成したいなら、「人」をどうするかという方法論を学ばせるよりも、「どう自分をリードするか」を突き詰めてもらうほうが先。というのも、本来リーダーとは、ブレない自分の軸を持って、自己実現したい何かがあるゆえ、放っておいても人がついてくる存在です。そんな魅力なしに、リーダーシップが求められるポジションに就くのは、おかしいこと。権威を使って引っ張っていく他ありませんから。